「構造化」カウンセリング
TEACCHプログラムとは、ノースカロライナ州で実施されている自閉症者やその家族に対する包括的な支援プログラムです。自閉症の人の考え方や感じ方を尊重し、地域で生活していけるようにしていきます。TEACCHプログラムの中に「構造化」による支援があります。「構造化」による指導の理由は①混乱を減少させ②自立した行動を増やし③問題行動をなくし④柔軟性を広げるところにあります(梅永,2008)。
当相談室では、カウンセリングでもこの「構造化」を取り入れると自閉症(自閉スペクトラム)の方にわかりやすいと考えています。
カウンセリングの「構造化」では①混乱を減少させ②自分の行動を振り返り③問題解決の方法を考え④柔軟性を広げることを目標にしていきます。通常のカウンセリングとは違い、話の内容をカテゴリー分けや時系列に整理し視覚的に示すこと、カウンセリングの流れを明確にし見通しをもたせること、実際に問題解決の方法を考え実行し、うまくいくか試行錯誤することで柔軟性を高めていきます。
【参考文献】梅永雄二(2008)「構造化」による自閉症の人たちへの支援,教育出版
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